北アルプスに囲まれた安曇野に到着したのは、15時過ぎ。安曇野高橋農園の高橋さんと、はじめてお会いしました。高橋さんは、4年前に長野安曇野で就農、お米、ミニトマト等を栽培する農家です。
山好きが惚れ込んだ安曇野
高橋さんは、長野出身ではありません。ずっと山歩きを趣味にされてきた大阪の会社員だったのです。日本全国の山を見る中で、一年を通じて生活がしやすく、山歩きや、スキーが楽しめる場所として、安曇野に週末過ごす小さなロッジハウスをたてたことが長野との接点になります。
ロッジが出来てから、連休等のまとまったお休みがとれると、ご家族と一緒に愛車ノアで、大阪から安曇野に来て生活をされたそうです。大好きな北アルプスがすぐそこにある安曇野の生活が、いつしかとても大切な時間になり、長野で就農をすることを決意されたそうです。
就農の第一歩 長野県立農業大学校
高橋さんが、大阪の会社を退職し、最初に行ったのは、農業を学ぶことでした。今後の生活を考えれば、できるだけ低コストで学びたい、そんな思いで探していたところ、インターネットを通じて、長野県立農業大学校を知ることになります。
長野県立農業大学校は、長野県への新規就農希望者に向けて、約1年間の農業研修を提供してくれています。研修受講の条件は、長野県に就農すること。安曇野に拠点を持ち、サラリーマンからご卒業されている高橋さんには、最高の教育環境でした。
最初に取り組んだミニトマト
長野出身ではない高橋さんにとって、最初になにを生産するかは、とても重要な問題でした。農作業するための土地も用意しなければなりません。高橋さんは、就農の第一歩として、農地を借りてミニトマトを生産することから着手することにしました。就農から4年が経過した今も、ミニトマトを生産し、JAや、近隣の直販所に卸しています。自らの農業人生の第一歩が、小さな小さなミニトマトだったのです。
思いに応える思い、米
この田んぼに惚れちゃったんですよ
笑いながら高橋さんは、話します。高橋さんの大好きな北アルプスの山々に囲まれた田んぼです。
農業は、代々先祖、子孫をつなぐ大切な仕事、それが農業に携わる方々の考え方です。お金があっても、田んぼを買うことはできません。ミニトマトを作ってから3年が経過したころ、田んぼを探す高橋さんの思いに応えてくれた方から譲ってもらうことができたそうです。高橋さんの思いに応えてくれたのは、安曇野の方々の思いだったのです。
今では、高橋さんが作ったお米は、販売もできるようになりました。高橋さん自身も、ご家族と一緒にこのお米を食されています。「夏、暑すぎると米に良くないから、少し田植えを遅らせているんですよ。写真を撮るには殺風景ですね」と愛情がたっぷりのまなざしで田んぼを見つめていらっしゃいました。
ソーシャルネットワークで情報発信
数年前から、NTTのフレッツが整備され、光ネットワークが利用できるようになったそうです。加えてスマートフォンを用いて、高橋さんは積極的な情報発信をしています。高橋さんのfacebookアカウントでは、米作りの今が見えるようになっています。
https://www.facebook.com/azuminotakahashi
できるだけ農薬を使わず、安心して食べることの出来るお米作りにこだわっているそうです。安曇野の自然に惚れ込んだ高橋さんが、自信をもって作るお米、一度試されてはどうでしょうか。
安曇野高橋農園
所在地:長野県安曇野市穂高有明7354-30
代表者名:高橋 克幸
安曇野高橋農園 オンラインショップ
http://www.dia.janis.or.jp/~kenny/