究極の過酷な環境 塩トマト

熊本県八代地方のブランド野菜に、塩トマトがあります。八代地方では、以前より海岸の干拓地でトマトを育てている農家がいました。干拓地でのトマト栽培は、塩分のために水分がトマトに十分吸い上げられる、いわゆる塩害と同じような状況になっていたそうです。そのトマトは、通常のトマトと比較して甘く、しっかりとした味になっていることは知られていましたが、当時としては売り物になりませんでした。
フルーツトマトが話題になり始めた1995年頃からブランド野菜として、塩トマトが売り始められました。最近では、この八代地方の塩トマトの一部は、「幻のトマト」と呼ばれ入手にしくくなるほど人気になっています。
現在この「塩トマト」という名称は、宮城等東日本大震災で塩害を受けた農地の復興のために栽培されたトマトにもつけられ、話題になっています。
単に甘いだけではなく、農地の復興にも一役をかっているのが、ブランド野菜「塩トマト」なのです。