俳聖松尾芭蕉の一句「身にしみて 大根辛し 秋の風」をご存知の方も多いことでしょう。この句は、木曽を旅する松尾芭蕉が、うどんを食した際に辛味大根を使った大根おろしを口にして詠んだと言われています。その歴史は古く、江戸時代に長崎から薬として伝来したそうです。
近年この辛味大根の形状を昔ながらに復活させたものが「ねずみ大根」です。まさにネズミのおしりから尻尾をみるような形状は一度みたら忘れません。
長野県埴科郡坂城町では、「坂城町ねずみ大根振興協議会」という団体を作り、このねずみ大根の普及を目指しているそうです。「坂城町ねずみ大根振興協議会」のWebサイトでは、ねずみ大根を使った伝統食「おしぼりうどん」を食することのできるうどん屋さんのリストも提供されています。また毎年11月になると、ねずみ大根祭りも開催されています。
少し先のお話ですが、今年の11月が楽しみです。