タケノコは4〜5月、まさにこの時期が旬の野菜です。
生産量は福岡県が日本一、全体の3割以上を占めています。産地としては北九州市の合馬(おうま)が有名で、「合馬たけのこ」としてブランド化しています。北九州市は日本でも有数の広大な竹林を持っており、この豊かな竹林資源が品質の高いタケノコの生産を可能にしています。
驚異の成長スピード
タケノコの成長は非常に早く、一日に1メートル以上伸びることもあるそうです。この凄まじいスピードの秘密は細胞分裂にあります。
植物はふつう、茎の先端にある一つの生長点が、細胞分裂を繰り返すことで少しずつ成長していきます。タケノコは、この生長点をいくつも持っています。どこにあるかというと、タケノコの内側にある節(ふし)です。この節は生長帯と呼ばれ、無数の生長点が密集したものです。これらの生長点が一気に細胞分裂をすることで、ぐんぐんと伸びるのです。
タケノコは新鮮さが命
タケノコは朝掘りが美味しいと言われます。この理由は、掘り出した瞬間からえぐみが強くなるからです。買ったタケノコはなるべく早めに食べるのが良いでしょう。すぐに食べない場合には、茹でておくことをおすすめします。この時、コメ糠とトウガラシを輪切りにしたものを入れ、1時間ほど煮ると上図にアクを抜くことができます。
タケノコをおいしく食べるには、新鮮さが命。採ってから間もない新鮮そのもののタケノコであれば、お刺身で食べることもできます。出荷規制などもある関東でも、八王子近辺ではタケノコを食することができるようです。この春に楽しんでみてはいかがでしょうか。