5月に入り寒さも和らぎ、少し遠出をして、道の駅にお買い物、という方も多いかもしれません。本日ご紹介するのは、千葉県八千代市にある 道の駅 やちよ・八千代ふるさとステーションにある野菜産直販売所です。
道の駅やちよ農産物直売所クラフト
276-0015 千葉県八千代市米本4905-1
田んぼのど真ん中
お店に入ると、大きなオブジェが目を引きます。実は、この道の駅、平成5年3月に八千代市が策定した「やちよふれあい農業の郷」構想に基づく施設です。新しい都市農業の創造を象徴するのがこのオブジェです。
八千代市が主導して、立ち上げた道の駅 やちよでしたが、順風満帆ではありません。道の駅 やちよの立地は、国道16号線沿いの田んぼのど真ん中。設立から17年たった今でも、田んぼに囲まれている立地です。
商売は、立地7割と言われることもあり、多くの方が「田んぼのど真ん中」に不安を感じていました。そのためなかなか販売をする組織が形成できないという状況に陥っていました。ようやく集まった個人9名、法人1社で、わずか50万円ずつ出し合い、オープンまでこぎ着けました。
オープンからいきなり長蛇の列
平成9年7月にオープンした道の駅 やちよですが、予想とは裏腹にオープン初日から長蛇の列になります。国道16号線にまではみ出した車の列は、2車線の国道が渋滞してしまうほどでした。筆者もこのオープンの際に、渋滞に巻き込まれた一人ですが、本当にすごい列になっていました。
オープン後も、お客様が押し寄せ、あれよあれよという間に、オープン初年度(平成9年7月〜翌年3月末)で、3億5千万円という売上げになったのです。
取材にいった平日午前中という時間帯でも、お店の中は、人でごった返し、我先にと野菜を手に取る方々多くいました。
こだわりが長蛇の列を作る
道の駅 やちよを運営する クラフトの方にお話をお伺いすると、そのこだわりが筋金入りだということを感じます。
- 特定の農家だけを持ち上げない
- 自分たちがつくったものを自分たちで売る
- 農家の利益を最大限に考える
- 農家同士競争する
- スーパー等のインショップには入らず、道の駅の1店舗だけで勝負する
- 価格は、市価よりも安く
農家の利益最大化と、競争、そして安価という、すべてのこだわりを有言実行で進めていることが印象的でした。
トマト、キュウリ、コメ
今の季節で、おすすめをおききすると、真っ先に出てきたのがトマト。売り場には、箱に入った大粒のトマトが、所狭しと並んでいます。
お見事!というほど、大きな粒のトマトは、まるで宝石のような輝きでした。おいしいトマトの見分け方をお聞きすると、「スジ」というお答え。スジが入っているトマトが、一番美味しいのだそうです。
次におすすめされたのが、キュウリです。キュウリは、以前もこのブログで、「トゲ」があるものが美味しいということを紹介しましたが、お伺いしてみると、
キュウリは、成長が早くすぐに普通に「ウリ」になっちゃう。新鮮なものがそろっている市場なら、トゲを気にしなくても美味しい。
とのことでした。曲がったキュウリも、まっすぐなキュウリも一緒に袋に詰めて販売されている農家が多いようで、一袋5本入れているキュウリが一番売れるそうです。
最後に案内していただいたのが、お米です。千葉県でよくみかけるのは、ミルキークイーン、ふさこがね、ふさおとめ、コシヒカリ等の品種です。道の駅 やちよでも、コシヒカリは多く陳列されていました。しかし、お店の方にお伺いすると、
実は、一番のおすすめは、少し遅め(10月頃)に出てくるあきたこまち等のブランド米が、安くてうまい
そうです。この日も、ひとめぼれが、入荷されており、とてもリーズナブルに購入できました。
道の駅 やちよでは、とにかく売り場の人も、お客さんも元気。それが印象に残ります。取材で、お話を聞いている間にも、店員さん、お客さんとも、元気一杯で、お買い物をされていました。取材している私も元気をもらってきたような気持ちになりました。
ゴールデンウィーク後半は、道の駅 やちよに遊びに行かれてはどうでしょうか?
道の駅やちよ農産物直売所クラフト
276-0015 千葉県八千代市米本4905-1
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