月: 2013年4月

  • 天使のしふぉん事業を進めています

    株式会社 青山ファームでは、食品製造販売事業を立ち上げています。これまで社内で小さく立ち上げ、レシピの開発、商標登録、試験提供の開始等を進めて参りました。近日中に、「青山 天使のしふぉん」という名称でネット販売から開始いたします。当面は、一日の生産量が少なく、売り切れの日も多くなるかと思いますが、日々改善をしつつ皆様によろこんでいただける「青山 天使のしふぉん」を提供いたします。

    お楽しみに。

    2013年12月 追記 「青山 天使のしふぉん」は、大変ご好評をいただいたため独立したECサイトをとなりました。

    これまで私たちが丹誠込めて作り上げた ふわふわの シフォンケーキをご賞味ください。

    青山 天使のしふぉん | ふわふわ シフォンケーキ
    URL: http://angelschiffon.com/

  • 放射線で害虫と戦う

    先週ご紹介した「放射線で品種改良」に引き続き、農業における放射線の利用についてご紹介します。

    帰化生物

    帰化生物とは、海外から風、渡り鳥、船などによって持ち込まれた生物が野生化し定着したものです。動物では、ゴキブリやアメリカザリガニ、植物ではセイタカアワダチソウやセイヨウタンポポなどが良く知られています。

    日本に定着した帰化生物の中には、在来種の絶滅等自然に対して悪影響を及ぼすものがあります。そして、それらの駆除、根絶は簡単ではありません。あまりに分布が広がっていたり、他の種にまで影響を与えてしまう可能性があるからです。

    帰化生物と放射線

    帰化生物の根絶に放射線が活躍した例があります。東南アジア原産のウリミバエとの戦いです。ウリミバエは南西諸島で繁殖し、多種の作物の果実に卵を産み、幼虫が実を食い荒らしていました。このウリミバエを根絶するため、放射線が利用されたのです。
    まず最初に、人工飼育した雄のさなぎに放射線を照射して、生殖能力の無い個体を作ります。この「不妊化」の後、さらに羽化した成虫を自然に放しました。不妊化した雄と交尾した雌の卵はかえりません。しかもウリミバエは一度しか交尾しないため、世代が交代するごとにその数は減り、最終的に根絶することに成功しました。

    放射線による不妊化は、予期しない他の変異を引き起こしてしまうリスクや放射線耐性を持つ生物の発生などのリスクを無視することはできませんが、適切な計画の下、様々な国で利用され農業の安定に役立っています。

  • 台湾素食を食べるなら

    台湾素食は、台湾版ベジタリアン料理です。発音は、タイワンスーシーと言います。

    10%がベジタリアン

    台湾では、10%がベジタリアンだと言われています。もともとは、宗教的な理由から、野菜中心で精進料理を作ったことに由来するようですが、現在では、健康志向の一般の方が野菜中心の食生活を選択されているそうです。
    以下は、台湾素食で避けられている食材の一覧です。面白いのは、肉だけではなくニンニク、ニラ等も食さないことです。

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    大分類 中分類 概要
    三厭 天厭 空を飛ぶ鳥・鶏など
    地厭 地を這う牛・豚など
    水厭 水中の魚介類
    五葷 ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、タマネギ
    *台湾素食の場合、動物由来の油、卵、乳製品も一切使わないことが一般的

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    庶民の食べ物 台湾素食

    日本では、野菜中心のレストランというと、高級なイメージがありますが、台湾では庶民の食べ物としても広くしられています。特に台湾素食のビュッフェ形式のレストランは、広く普及しています。

    またお肉や、お魚のフェイク料理とも言うべき、素肉や素魚は、すべて野菜で出来ています。主には、大豆などで作られているようですが、言われなければわからないほどの出来の良さです。こんな台湾素食のお店は、台湾では簡単に見つけることができます。卍のマークが書かれたお店は、台湾素食のお店です。台湾に行かれる方は、是非チェックしてみてください。

    東京で食べるなら

    台湾素食のお店は,日本にはあまり多くありません。東京六本木にある「健福」さんは、数少ないお店の一つです。

    [accordion]
    [accordion_toggle title=”健福”]
    台湾料理、自然食
    03-6438-9128
    東京都港区西麻布3-1-22 SAI BUILDING  4F
    [/accordion_toggle]
    [/accordion]

    ランチでは950円から、ディナーでも900円程度から、台湾素食を楽しむことができます。

    DSC_1805

    スタッフの方のおすすめは、タラ風野菜あんかけで、見た目も食感も、タラそのものでした。

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    ランチタイムの定食は、4種類ほど用意されており、デザートの杏仁豆腐までついています。こちらの定食は、鶏肉風とカシューナッツ炒めです。こちらもまさに鶏肉、普通に食事が出来てしまいます。

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    ご飯は、白米と玄米から選ぶことができます。産地は、千葉県で、特別に契約した農家の方がおつくりになっているお米だそうです。炊き方は、圧力鍋だそうで、玄米にも関わらず、もっちりと炊き上げられていました。

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    他にも、酢豚が人気メニューだそうで、台湾素食のお店であることを忘れてしまうほど、酢豚そのものです。

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    私のおすすめは、麻婆豆腐です。ひき肉風のお肉がとてもよいアクセントになって、しっかり麻婆豆腐の味を楽しませてくれました。

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    ランチタイムでも、電話で予約が可能でゆったりと台湾素食を楽しむことができます。ついつい食べ過ぎてしまいがちなゴールデンウィークには、おすすめのお店です。

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    [accordion]
    [accordion_toggle title=”健福”]
    台湾料理、自然食
    03-6438-9128
    東京都港区西麻布3-1-22 SAI BUILDING  4F
    [/accordion_toggle]
    [/accordion]

    大きな地図で見る

  • ご応募ありがとうございました

    「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」事前登録を終了いたしました。ご応募いただきました皆様には大変感謝しております。サービスは近日中にαテストを開始いたします。公開まで、今しばらくお待ちください。

    大変ありがとうございました。

  • イバラキングは、生産量No1の証

    茨城県は、メロン生産量日本一です。ハウスを使った、促成栽培、半促成栽培と、春のアンデスメロン、秋のアールスメ論と、ほぼ通年といってもよい出荷が実現されています。

    イバラキング

    イバラキングは、2008年に登場した茨城県のオリジナル新品種です。茨城の半促成栽培は、多くが無加温であるため、ときおり寒さや天候不順の影響を受けることがありました。茨城県農業総合センターが中心となり、研究を重ね、寒さの影響が最も懸念される4月〜5月に収穫でき、果実肥大性、糖度、品質等品種改良されたメロンが、「イバラキング」なのです。

    イバラキングを購入したい!

    ちょうど今の時期は、イバラキングの出荷がはじまっているようです。以下のサイトなどでは、直販もされているようですし、ファーマーズマーケットでの販売イベントも開催されているようです。

    ファーマーズマーケット なだろう

    http://www.nadarou.com/

    http://www.nadarou.com/melon_ibaraking.html

    このサイトでは、メロンカレー、メロン羊羹、メロンキャラメル等も販売されています。ゴールデンウィークに、メロンづくしもいいかもしれないですね。

  • 放射線で品種改良を

    今回は植物の放射線育種についてご紹介します。

    放射線育種とは、植物に放射線(x線、γ線、電子線、イオンビームなど)を照射することにより、遺伝子を1つか2つ壊すことで突然変異を起こし、形質が様々に変化した突然変異帯の中から有用な形質を持つものを選抜する品種改良法です。

    植物で人為突然変異を誘発した最初の成功例は、1928年に米国ミズーリ大学のStadler博士が、トウモロコシやコムギの発芽種子にX線を照射した実験であるといわれています。

    品種改良の方法として、遺伝子組換えというものがありますが、放射線育種はこれとは全く別の技術です。
    遺伝子組換え技術が、対象の植物に本来存在しない遺伝子を導入することで新しい品種を作るのに対し、放射線育種は植物が本来持っている遺伝子を壊すことにより変異を促すのです。簡単にいうと、遺伝子組換えが遺伝子をプラスするのに対し、放射線育種は遺伝子をマイナスさせるものなのです。

    この技術の利用例として病気に強い果物を作るという試みが昔からなされています。
    「二十世紀梨」は非常に良い品質を持ち、青ナシの主要品種として栽培されてきました。しかし、ナシ黒斑病という病気にかかりやすく、それを防ぐために多大な労力が払われてきました。そこで、γ線の照射により突然変異体を得る実験が行われました。その結果、黒斑病への抵抗性を持つ以外は二十世紀梨とほぼ同じ性質を持つ梨を生み出すことに成功しました。
    この梨は「ゴールド二十世紀」と名付けられ現在も販売されています。

    この他にも様々な場面で放射線を利用した技術が活躍しているので、またの機会にご紹介します。

  • トウモロコシ「玉蜀黍」なんて読む?

    米、小麦とならんで、世界三大穀物とされているトウモロコシ
    最近では、再生可能エネルギーであるバイオエタノールの原料としても注目をあつめています。

    輸入が大半といわれていますが、日本国内でも生産されています。
    生産量一位は、北海道。基本的には広大な土地で集約的に栽培されます。
    実際に、世界の生産国は上から順にアメリカ、中国、ブラジルとなっています。また、このうちアメリカはおよそ4割も生産しています。

    「玉蜀黍」

    玉蜀黍、実はこれが「トウモロコシ」の名前の正式な字です。この字があてがわれるまでには、ちょっとしたドラマがありました。

    まずは、「モロコシ」について。

    中国にはもともと「モロコシ」という、「トウモロコシ」とは別の、植物がありました。その後1579年、ポルトガル人により日本に持ち込まれた今の「トウモロコシ」が、この中国からやってきた「モロコシ」によく似ているキビ(黍)だということで、「モロコシキビ(唐黍)」などと呼ばれるようになります。

    続いて、「トウ」について。ここから少々ややこしくなってきますが、しばしお付き合い下さい。
    これは単純に唐(=中国)から来た、というだけではありません。その「モロコシキビ」が持ち込まれた当時、日本では新しく入ってきたものに「唐」という字をつける習慣がありました。そうすると、どういう事が起こるでしょうか。

    字を並べてみると、「唐」+「モロコシキビ(唐黍)」=「唐唐黍」となってしまうのです。これではおかしいということで、「唐」を一つだけ三国時代の一国「蜀」の字に変え、「唐蜀黍」と書くアイデアが出されました。しかしいずれにせよ、国の名前が2つ連続してしまうので不自然です。

    このような紆余曲折があり、悩んだ末に発案されたのが、「玉蜀黍」という字でした。これは「玉」のような粒を持つモロコシキビ(蜀黍)という意味が込められています。正式な色のひとつに「玉蜀黍色」というものがありますが、これは「トウモロコシの実のような赤みがかった鮮やかな黄色」のことを指します。日本の伝統色とされており、この漢字と色との対応にも趣きを感じます。

    さまざまなニックネーム

    トウモロコシの面白さは、漢字の由来だけではありません。なんと呼び名が200種類以上もあるのです。
    全部は挙げきれませんが、そのうちいくつかをご紹介します。

    • きび 北海道札幌市、長野県南部、鳥取県、高知県など
    • とうみぎ 宮城県、福島県、栃木県、茨城県など
    • とうまめ 新潟県上越地方、長野県の一部など
    • こうらい 岐阜県の一部、福井県の一部、三重県の一部、滋賀県の一部
    • なんばん 愛知県東部、京都府北部、山口県東部など
    • とうとこ 島根県北部など
    • さんかく 熊本県の一部
    • まごじょ 宮崎県の一部
    • うらんだふいん 沖縄県竹富島
    • やまととーんちん 沖縄県首里

    このように、地域によってまったく名前が異なっています。どうしてその土地では、その呼ばれ方をするのか?これらの由来を一つ一つ紐解いてみると、また興味深い発見があるかも知れません。

  • 「畑の肉」:大豆

    いまや日本の食卓には欠かせない大豆。調べてみればあの食品にも、この食品にも大豆が用いられているのだなと驚く方も多いでしょう。後ほど、大豆から生まれた食品を紹介します。
    さて、そんな大豆を国内で最も多く生産しているのは北海道。そこに宮城、佐賀、福岡、秋田が続きます。全国で広く栽培されていることが分かります。
    世界に目を向けると、生産量No.1はアメリカ。世界全体の生産量の3分の1以上がこの国で作られます。

    「畑の肉」はドイツ生まれ

    大豆は「畑の肉」とも呼ばれます。このネーミング、実は日本生まれではありません。
    始まりは明治時代の初頭。1873年のウィーン万博で日本は自国の産品として、当時まだ注目されていなかった大豆を出品しました。この大豆の成分を調べたドイツの学者は、肉に勝るとも劣らない高いタンパク質含有量を絶賛。さっそく自分の国での栽培に着手します。そしてこの時、大豆栽培を促進するためのキャッチフレーズとして用いられたのが、「大豆は畑の肉」でした。ただしこの試み自体は、ヨーロッパの土壌が大豆に合わず失敗に終わったという後日談付き。
    しかし、これを機に「畑の肉」というネーミング、そして大豆の優れた栄養価が広く認知されるようになったことはたしかです。

    日本食との切っても切れない関係

    大豆を原料とする食品は実に多様。具体例とその作られ方をいくつか挙げていきます。

    • 醤油
      大豆と小麦を混ぜあわせたものに麹をくわえて発酵し、出来た「もろみ」を絞って出てくるものが醤油。日本を代表する調味料です。
    • みそ
      蒸した大豆をつぶして、塩と麹と混ぜ合わせて発酵させたもの。赤味噌、白味噌など種類も多く、和食のお味付けの幅を広げてくれる、万能調味料といえるでしょう。
    • 枝豆
      大豆を若くて青いうちに収穫したもの。お酒のおつまみとして非常に愛されています。

    これ以外にも納豆、豆腐、ゆば、油揚げ、おから、きな粉と、ここでは紹介しきれないほど多岐にわたって私たちの食卓を支えてくれています。意識してみると、実は様々な場面で大豆に出会っていたのだなと実感できますね。

  • サイト表示不具合のお詫び

    2013年4月24日20時頃から、株式会社 青山ファーム Webサイト http://aoyamafarm.co.jp/ の表示が崩れることがありました。2013年4月25日未明現在も一部ページで不具合が出ております。お客様におかれましては、大変ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。
    なお、復旧に関しては、本サイトにてお知らせいたします。

  • いいキュウリにはトゲがある

    キュウリは様々なサラダで使われており、わたしたちにとってポピュラーな野菜の一つ。あのシャキッとしたみずみずしさが人気の理由です。国内では宮崎、群馬、福島、埼玉、千葉の順に生産量が多くなっています。主に消費の多い都市の近郊で栽培されていることが分かります。
    温かい気候を好むためにもともとは夏の野菜でしたが、ハウス栽培が発達してからは秋〜初春にかけても収穫できるようになりました。

    新鮮なキュウリはイボイボに注目

    より新鮮なキュウリを選ぶとっておきの方法があります。イボイボに注目してみて下さい。
    あのイボイボは、実はキュウリの「トゲ」です。キュウリは実が小さいうちに鳥などに食べられないようトゲが生えています。そして実が成熟するにつれてそのトゲがイボイボに変わっていくのです。すなわち、イボイボの部分がチクチクするくらい尖っているものほど若々しく新鮮である証拠です。よく似たことわざがある気がしますが、いいキュウリには「トゲ」があると覚えてみてはいかがでしょう。

    ギネス級の水分

    キュウリはなんと90%が水分。このことは「世界一カロリーの低い野菜」としてあのギネス世界記録にも認定されています。
    また、この水分の多さは、夏場には火照った体内を冷やしてくれる野菜として役立ってくれます。このキュウリの冷たいイメージを用いて、英語では「as cool as a cucumber(キュウリのようにクール)」という表現があります。もっとも、このクールのニュアンスは「温度が冷たい」というよりは「冷静で、落ち着き払っている」というものだそうです。あらためて見てみると、確かにクールな面持ちをしているようにも思えて面白いですね。

    キュウリの出てくる映画

    最後に、観ていると思わずキュウリを食べたくなる映画を紹介します。ジブリ映画「となりのトトロ」です。田舎のおばあちゃんの農家で、収穫したてのキュウリをサツキとメイが丸かじりをするシーンが、なんとも美味しそうなのです。初めて観たのは幼い頃でしたが、この時に「野菜っていいな」と漠然と感じた記憶があります。まだ少し先ですが、夏につめたく冷やしたキュウリを食べるのが楽しみになってきました。

    キュウリ – wikipedia