月: 2013年5月

  • あおぞらファームと井戸端会議

    最近、たくさんの農作物直売所を訪問しています。先日、「とれたて山ちゃん」という名前の小さな直売所にお伺いした時のことでした。

    お店の中には、お年を召した女性が二人でお店番をしながら井戸端会議をしておりました。お店に入ると、平日の昼間に、他県のナンバーがついた車が珍しいようで、声をかけられました。「どこから来たの?」「どうやって来たの?」「なにしに来たの?」そして、

    「なんの仕事をしてるの?」

    と聞かれました。iPhoneを取り出して、弊社サービス「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」をご覧いただき、今登録されたばかりの「とれたて山ちゃん」のページをご覧いただくと、すごく嬉しそうに「あら、ありがとう」と言われ、井戸端会議に参戦となりました(笑)その女性御二人によると、直売所で売られている農作物に張られているシールは、「パソコンで毎日あたしたちが印刷して、はっつけて」いらっしゃるらしく、毎日パソコンが不可欠だそうです。最後には、

    「これからは、パソコンとインターネットの時代だから、がんばってね」

    と励まされました。当社のビジョンである「ソーシャルで食を豊かに」を実現したいという私たちの思いを、応援していただけたように感じました。

    日本全国の井戸端会議にたくさん登場できるように、「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」、進めて参ります。

  • ラップの厚さ

    手作りのおにぎりを持ち運ぶ時、作りすぎてしまった料理を置いておく時、様々な場面でラップにはお世話になっていますね。今では、新鮮な農作物にとって、ラップは無くてはならない存在になりました。

    ラップの裏側に放射線

    このラップ、どこも厚さが一定になるようにしっかり検査を受けて生産されています。ラップの厚みは約10µm(1ミリの100分の1)ですが、一体どのようにしてラップの厚さを測定するのでしょうか? 実はここでも、このブログで何度か紹介している”放射線”が活躍しています。

    原理はとても単純で、測りたい場所に放射線を照射して通り抜ける量を測定することで厚さがわかるのです。これは、放射線が物を透過する際に、厚さに応じて減衰する性質を利用しています。
    工場の厚さ計には放射線(軟X線)の照射器と検出器が付いており、ラップの厚みをくまなくチェックしています。この技術はラップのみならず、紙や部品として使われる鉄板、さらにはチューインガムの厚さを測定する際にも用いられています。

    さらに薄く

    ところで先日、ラップの1000分の1の厚さの絆創膏が開発されたとのニュースがありました。厚さなんと75nm。
    手術の際に傷ついた血管を素早く修復することが期待されています。この極端に薄い絆創膏が量産体制になった場合にも、放射線が使われるかもしれませんね。

  • 夢を実現 安曇野高橋農園

    北アルプスに囲まれた安曇野に到着したのは、15時過ぎ。安曇野高橋農園の高橋さんと、はじめてお会いしました。高橋さんは、4年前に長野安曇野で就農、お米、ミニトマト等を栽培する農家です。

    山好きが惚れ込んだ安曇野

    高橋さんは、長野出身ではありません。ずっと山歩きを趣味にされてきた大阪の会社員だったのです。日本全国の山を見る中で、一年を通じて生活がしやすく、山歩きや、スキーが楽しめる場所として、安曇野に週末過ごす小さなロッジハウスをたてたことが長野との接点になります。

    安曇野高橋農園

    ロッジが出来てから、連休等のまとまったお休みがとれると、ご家族と一緒に愛車ノアで、大阪から安曇野に来て生活をされたそうです。大好きな北アルプスがすぐそこにある安曇野の生活が、いつしかとても大切な時間になり、長野で就農をすることを決意されたそうです。

    就農の第一歩 長野県立農業大学校

    高橋さんが、大阪の会社を退職し、最初に行ったのは、農業を学ぶことでした。今後の生活を考えれば、できるだけ低コストで学びたい、そんな思いで探していたところ、インターネットを通じて、長野県立農業大学校を知ることになります。

    長野県立農業大学校は、長野県への新規就農希望者に向けて、約1年間の農業研修を提供してくれています。研修受講の条件は、長野県に就農すること。安曇野に拠点を持ち、サラリーマンからご卒業されている高橋さんには、最高の教育環境でした。

    最初に取り組んだミニトマト

    長野出身ではない高橋さんにとって、最初になにを生産するかは、とても重要な問題でした。農作業するための土地も用意しなければなりません。高橋さんは、就農の第一歩として、農地を借りてミニトマトを生産することから着手することにしました。就農から4年が経過した今も、ミニトマトを生産し、JAや、近隣の直販所に卸しています。自らの農業人生の第一歩が、小さな小さなミニトマトだったのです。

    思いに応える思い、米

    この田んぼに惚れちゃったんですよ

    笑いながら高橋さんは、話します。高橋さんの大好きな北アルプスの山々に囲まれた田んぼです。

    安曇野高橋農園

    農業は、代々先祖、子孫をつなぐ大切な仕事、それが農業に携わる方々の考え方です。お金があっても、田んぼを買うことはできません。ミニトマトを作ってから3年が経過したころ、田んぼを探す高橋さんの思いに応えてくれた方から譲ってもらうことができたそうです。高橋さんの思いに応えてくれたのは、安曇野の方々の思いだったのです。

    今では、高橋さんが作ったお米は、販売もできるようになりました。高橋さん自身も、ご家族と一緒にこのお米を食されています。「夏、暑すぎると米に良くないから、少し田植えを遅らせているんですよ。写真を撮るには殺風景ですね」と愛情がたっぷりのまなざしで田んぼを見つめていらっしゃいました。

    ソーシャルネットワークで情報発信

    数年前から、NTTのフレッツが整備され、光ネットワークが利用できるようになったそうです。加えてスマートフォンを用いて、高橋さんは積極的な情報発信をしています。高橋さんのfacebookアカウントでは、米作りの今が見えるようになっています。

    https://www.facebook.com/azuminotakahashi

    できるだけ農薬を使わず、安心して食べることの出来るお米作りにこだわっているそうです。安曇野の自然に惚れ込んだ高橋さんが、自信をもって作るお米、一度試されてはどうでしょうか。

    安曇野高橋農園
    所在地:長野県安曇野市穂高有明7354-30
    代表者名:高橋 克幸
    安曇野高橋農園 オンラインショップ
    http://www.dia.janis.or.jp/~kenny/

  • あおぞらファーム β公開について

    野菜や果物の直販所や、ファーマーズマーケットの口コミサイト「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」が、オープンして一日が経過しました。インターネットで人気の指標となるページビューや、ユーザ数について、今まで私どもが運営したどのサイトよりも立ち上がりが良い結果となりました。当社は、大企業でもありませんし、大きな広告宣伝費をうつこともできません。それでも、多くの方にサイトにご訪問いただいたことは、社員一同大変嬉しく感じております。

    本日も代表の田中秀樹は、長野や、山梨のマルシェを周り、多くの方々とお話をさせていただいております。facebookでの田中のつぶやきによると、たらの芽の天ぷらをたべているようです。

    https://www.facebook.com/hdkworks/posts/10201258278204784

    ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」を、皆様にお役立つサービスに、少しずつ成長をさせて参ります。ひきつづき、ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

  • 芽キャベツはキャベツの幼い頃?

    芽キャベツをご存知でしょうか?名前からご想像がつくかもしれませんが、普通のキャベツが非常に小さくなったような見た目をしています。では若い頃のキャベツを収穫しているのかと言うと、そうではありません。芽キャベツは、普通のキャベツとは全く別の野菜です。

    インパクト抜群、芽キャベツの姿

    普通のキャベツと個々の見た目を比べると、大きさが違うだけ、という印象です。ところが、収穫される前の姿が全く異なります。普通のキャベツが土の上に1つずつ出来ている姿は、お馴染みですね。それに対して芽キャベツはと言いますと、地上50センチ〜1メートルほどの高さの茎の側面に、ピンポン球ほどの大きさの実を50〜60個ほど作ります。この見た目のインパクトは絶大です。初めて見た方には、最初何の作物なのか分からないかも知れません。
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    こちらは収穫後の写真です。この茎に芽キャベツが50個もびっしりと付いている姿、ご想像できますでしょうか。気になった方は、ぜひインターネットなどで調べてみて下さい。その圧倒的な存在感に驚かれることうけ合いです。

    ミニサイズでも、普通のキャベツの3倍

    芽キャベツはその小さな見た目とは裏腹に、栄養がとても豊富です。その中でも特筆すべきはビタミンC。なんとビタミンCの含有量が普通のキャベツの3倍もあります。さらに、ビタミン豊富で有名なレモンと比べても、1.5倍も多くなっています。かなりの違いがありますね。この他にもカリウムや鉄分、マグネシウムなど、様々な栄養を小さな体にぎゅっと凝縮させているのが、この芽キャベツの凄いところです。

    芽キャベツのにがさを生かす方法

    このように芽キャベツは、名前こそ「キャベツ」が付いているものの、普通のキャベツとは別物です。したがって味も、よく食べるいつものキャベツとは異なり、生で食べるには少々苦くなっています。この独特の味を生かすには、シチューやカレー、スープに入れてみて下さい。こうすることで、ちょうど良いほろ苦さを味わうことができます。特に切ったりせずそのまま使えるので、見た目もコロコロとしてかわいらしいです。食卓に添えれば、不思議と楽しい気分にさせてくれる、チャーミングな野菜です。

  • 「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファームβ」公開のお知らせ

    昨今、美味しいお野菜や果物を、直接農家の方々から購入できる各種施設(農産物直販所やファーマーズマーケット、道の駅、高速道路サービスエリア等、以降マルシェと呼びます)が増加しています。昨年度実績で、全国で22980カ所で開催され、5500万人の方々が利用しています。マルシェでは、美味しいだけではなくとてもお得にお買い物を楽しむことができます。一方で、マルシェの開催に関する情報はあまり共有されておりません。

    当社では、全国のマルシェの開催情報を口コミとして共有する新しいサービスの需要があると判断し、

    マルシェに関する口コミサイト「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファームβ(https://aozorafarm.com/)

    を開発、2013年5月17日よりβ版として公開いたしました。皆様にお役に立つ、愛されるサービスを目指し、開発、運営をして参ります。

    • サービス名称:「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファームβ」
    • サービス内容:マルシェ(ファーマーズマーケット等)の開催情報に関する口コミサイト
    • URL:https://aozorafarm.com/
    • その他:通常のパソコンでも利用可能ですが、iPhone等、スマートフォンのブラウザに最適化されております。
    • サービスロゴ
      http://www.flickr.com/photos/hdkworks/8743617103/
    • アプリアイコン
      http://www.flickr.com/photos/hdkworks/8743616015/
    • 画面スナップショット
      http://www.flickr.com/photos/hdkworks/8743586339/
    • 使い方動画
  • 鳥の色覚と花

    植物の中には、鳥によって種子を遠くへ運んでもらったり受粉をするものが多くあります。そこには鳥にエサの在処を教える植物の戦略があります。

    人に見えない色

    鳥には人間には見ることのできない「紫外線領域」の色を見ることができます。長いくちばしが特徴的なハチドリは花の蜜をエサとしますが、花はハチドリに蜜のありかを教えるために、花弁の周辺部が紫外線領域の光を良く反射するようにできています。このような花の目印は「ハニーガイド」と呼ばれ、上手くハチドリを誘導し花粉を運んでもらうのです。

    エサ以外の活用

    鳥が紫外線を見る能力はエサを探すためだけのものではありません。多くの鳥ではオスとメスで羽毛の紫外線反射率が違うということが分かっています。これにより、人の目には同じに見えても、彼らはしっかりオスメスを区別することができるのです。

    空を飛ぶ鳥が見ている景色は、我々人間の気になるところですが、彼らには我々には認識できない「色」まで見えているのですね。
    それを利用する植物もさすがです。

  • キノコとカビの違い

    キノコカビは仲間だ」と、聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
    今回は、キノコとカビは同じものなのか?はたまた違うものなのか、もしそうであれば何が違うのか?
    ということについて、ご紹介します。

    キノコとカビは仲間なのか

    結論から言うと、基本的には同じものであり、仲間と言えます。
    まず、勘違いされがちなのですが、キノコは植物ではありません。分類としては植物界・動物界にならぶ「菌界」に属す、菌類の一種になります。そしてカビも同様、この菌界に含まれる菌類です。したがって、少なくとも同じ枠の中に属するもの同士だということは分かりました。とはいえ、「形が全く違うのだから、別物であって、同じもの・仲間とは言い過ぎなのではないか」と言いたくなります。

    ですが、キノコとカビは想像以上にちかしいものです。それは、両者の生き方がとてもよく似ているからです。

    姿かたちは違っても、生き方は似ているキノコとカビ

    カビといえば、糸が集まったような姿を想像されるかと思いますが、あれがいわゆる「菌糸」です。この菌糸を成長させ、やがて「胞子」を作り、それを飛ばして繁殖します。これがカビの生き方です。
    では、生き方が似ているというのであれば、キノコにもカビと同じように菌糸があるのでしょうか。実はあります。キノコは、木や土の中にこの菌糸を張っています。ある意味この地表に出ない菌糸が、キノコの本体とも言えます。
    それでは、いわゆる「キノコ」として食料品店などで売られているあの部分は何かといいますと、胞子を作るための「子実体」と呼ばれるものです。つまり、タンポポが花を咲かせて種を撒くように、いくつかの菌類は子実体としてのキノコを作り、胞子を撒くのです。

    以上をまとめると、キノコとカビの違いは、胞子を作る器官が、キノコの場合は肉眼で見える程に大きくなり、カビは大きくならないという点だけであり、その他はほとんど変わりません。実のところ「キノコ」という名前も、菌類のうちでも比較的子実体が大きいもの、あるいはその子実体自体につけられた俗称なのです。したがって、キノコとカビは根本的に、似たもの同士の菌類です。例えるならば、親戚といったところでしょうか。
    もちろん動物でもなければ、植物界にも属さず、厳密には野菜ですらないキノコ。興味の尽きない食材です。

  • タマネギ 涙のわけ

    タマネギはカレー、シチュー、牛丼、肉じゃがと、多様な料理で目にする野菜です。
    タマネギの国内生産は北海道が50%以上を占め、そこに佐賀、兵庫、愛知、長崎と続きます。全国各地で栽培されていますが、栽培方法は地域によって異なり、大きく分けると「春まき栽培」「秋まき栽培」の2つがあります。北海道では2月に播種(はしゅ)する春まき栽培を、関東より西の地域では9月に播種する秋まき栽培を、おもに行います。

    涙の出る原因

    タマネギを調理する時に大変なのは、目に「何か」が染みて涙が止まらなくなることです。この「何か」の正体は、硫化アリルという成分です。硫化アリルは、血液の循環を良くしてくれるので高血圧予防になったり、新陳代謝を促したりとすぐれた効能を持っています。また、タマネギやニンニク、ニラに共通した匂いのもととなっている成分でもあります。
    タマネギを切ると、切り口の細胞がつぶれたところからこの硫化アリルが揮発します。名前からも見て取れるように硫黄化合物ですので、刺激性が強くなっています。これが目に入ることによって粘膜を刺激するために、自然と涙が出てくるのです。

    涙が出るのを防ぐ3つの方法

    目に染みる原因が分かったので、あわせて対処法も覚えておきましょう。主な方法を3つご紹介します。

    1. 冷蔵庫で冷やしておく
      冷やしておくことで硫化アリルの気化する力が弱まります。ただし、常温に戻ってしまうと元通り。切る直前に冷蔵庫から取り出すようにしましょう。
    2. 換気扇の近くで切る
      気化した硫化アリルを逃がしてやることが、目に染みるのを防ぎます。同様に、窓を開けておくのも良いでしょう。
    3. よく切れる包丁を使う
      タマネギの細胞がつぶれることで硫化アリルは発生します。よく研いだ包丁でスパっと切ると、細胞が傷つかないため効果的です。

    他にもユニークなものとしてゴーグルをつける、鼻栓をするといった方法も知られていますね。目に染みるのが気になる方は、これらの中から自分にあった効果的な方法を見つけてみて下さい。

  • 2013年5月17日金曜日、あおぞらファーム、スタートします

    これまで、本サイトで開発をご報告しておりました弊社新サービス「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」を2013年5月17日金曜日にβバージョンとしてスタートさせることとなりました。

    詳細な情報は、本サイトで逐次公開させていただく予定です。皆様に楽しんでいただけるサービスを目指して参ります。