月: 2013年5月

  • 果物・野菜と、気持ちの関係

    ニュージーランドのオタゴ大学が興味深い研究結果を発表しました。「より多くの果物や野菜をとることで、若い人たちは気持ちが穏やかになり、幸福感を感じ、精力的に日々を過ごせるようになる」という内容でした。

    調査方法は以下の通りでした。

    • 平均年齢20歳の若者281人に、
    • インターネット上で21日間、食事日記をつけてもらい、
    • その日の心情と、食べたものについて尋ね、
    • とりわけ果物・野菜と、ジャンクフード(スナック菓子など)の摂取量について報告してもらうようにする

    この研究の結果はすなわち、果物や野菜の摂取量と、良い心的状態には、強い関係があるということになります。この研究者らによれば「手のひらに収まる量、あるいは半カップを一杯として、7〜8杯分程度」が、良い心的状態を作り出すのに良い分量だそうです。研究者のDr.Conner氏は、果物や野菜をより多く食べることが「うつ病の治療法になるものではない」とは強調しつつも、体だけでなく心の健康にとって好ましい影響をあたえてくれるものだとしています。

    この研究に続いて現在、「果物や野菜は、どの程度、気持ちに良い変化をもたらすのか」について検証するための研究が進められているようです。食と気持ちの関係についての、さらなる新しい発見が楽しみですね。

  • 競争を望む農家

    海外から安い農産物が入ってきて壊滅的な打撃を受ける、そんなお話をメディアではよく見かけます。しかし私たちが農家を回ると、あまりそのようなお話は耳にしません。もちろん、いろいろなご意見を持たれている方がいらっしゃることは承知しておりますが、私たちがお伝えしたいのは、「誰とでも競争をして勝ち抜く自信がある」農家の方がたくさんいるということです。

    なぜ勝てるのか?

    現在のインターネットを通じた情報の流入の状況や、輸入関税の撤廃等の議論を見ると、近い将来海外の安い農産物が入ってくる可能性は高いといえるでしょう。商品の値段の多くが、労働力の対価でしょうから、人件費が安い地域や、大量生産を行っている地域が有利であることになるでしょう。しかし、これは「値段」という指標だけでのお話です。

    私たちがお話を聞く農家の方々が、他地域の農産物に対して絶対の勝つ自信をもてるのは、理由があります。

    野菜や果物は新鮮であることが重要であり、新鮮さは収穫してから口に入れるまでの時間がどれだけ短いか?であり、すなわち地産地消が最も強力な武器である

    とお考えだからです。私たちは、いま、精力的にマルシェと呼ばれる直売所を回っています。そこで行われているのは、地産地消そのものでした。

    自分が住んでいる地域で育てられた野菜を、農家が朝収穫し、消費者がその日食べる

    農家と、消費者が、同じ時間軸、同じ物理的環境で共同で生活する、そんなことがマルシェと我々が呼んでいる直売所から生まれているのです。これが、普通の社会、生活なんだと、マルシェを回れば回るほど、強く実感しています。

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    「その分、値段が高いのではないですか?」と聞かれることもあります。しかし、これはまったくの誤解です。私たちがお話をお聞きする農家の方は口を揃えて、「値段でも負けない」と仰っています。実際に、先日購入したカブは、わずか80円。プチトマトは、190円です。レタスは、150円。どこをどうとっても、高いとはいえません。事実、私の家は野菜にあふれかえっていますが、安いという印象しか残っていません。なぜ安いののか、理由はとても簡単で、輸送にかかるコストが低いからなのです。私たちは、マルシェに軽自動車で野菜を運んでくる農家の方をいつも目にしています。生産した場所にほど近い、ほんのすぐそこの近所で売る、だから輸送のコストが低いのです。地産地消にこだわること、すなわち、値段でも味でも絶対に負けないにつながるのです。それが私たち青山ファームが感じた日本の農業の実力です。

    だから知ってほしい

    農産物の特徴は、新鮮なものが一番であるということなのです。ですから、農家の皆さんは、土地にこだわります。先祖代々の土地を守る、そうおっしゃる農家の方が多いのは、精神論だけではなく、遥か昔から私たちの祖先が試行錯誤をして体得してきた生活の知恵、サイクル、現代の言葉でいえば科学に裏打ちされた自信があるのです。

    皆さんの生活圏にも、農業を行われている方は必ずいらっしゃいます。値段も味も絶対負けない、そんな自信を持っている農家の農産物を知ってほしい、そして未来を作る子供たちにも教えてほしい、そんな思いで私たちは活動しています。私たち、青山ファームに出来ることは、人と人をつなげることだけ。そこに集中して、社会に貢献して参ります。

    「あおぞらファーム」いよいよサービス開始間近

    以前からアナウンスさせていただいておりますとおり、マルシェを簡単に探せるソーシャルネットワークサービス「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」がサービス開始間近になってきています。現在テストが最終段階。昨年8月、当社代表の田中秀樹が、農業に関わるようになり、試行錯誤を繰り返し、ついにサービスが本格稼働します。Webが誕生したその時からずっとインターネットに関わってきたから、メディアを開発、運営していたから、ソーシャルネットワークの中で生きてきたから・・・私たちだからできるサービス「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」ご期待ください。

  • 放射能、放射線について考える

    震災後、「放射能」というと「原子力発電所から漏れでた怖いもの」という印象が強くなってしまいました。この印象そのものは、間違いではありませんし、注意が必要であることに異論を唱える方はいないでしょう。

    弊社では、数年前にメディカルメディアという医療、健康情報を配信するメディアを展開していました。震災が起きたのは、まさにメディカルメディアを展開していた時期でした。私たちは、このメディカルメディアを通じて、放射能、放射線等の健康に与える影響について、集中して情報をお伝えし続けたのでした。残念ながら、メディカルメディアは今はもうその役割を終えていますが、弊社内では今も放射能、放射線について、議論を続けておりました。

    「放射能、放射線は注意しなければならないものだからこそ、うまく使うこと、うまくつきあうことを考えよう」

    それが、私たちが今放射能、放射線について、議論をした結論です。具体的なサービスとしてご提供できるかどうか、まだわかりません。ですが、これからもずっと議論を進めていき、いつか放射能、放射線についても、皆様のお役に立てるような活動につなげていきたいと考えています。

  • オオスズメバチ

    昨日弊社代表の田中秀樹のfacebookアカウントでも紹介されましたが、千葉県柏市で農業を営んでいらっしゃる小川さんからすばらしいものをお譲りいただきました。オオスズメバチの焼酎漬けです。

    南柏オオスズメバチ焼酎漬け

    南柏オオスズメバチ焼酎漬け

    オオスズメバチ

    オオスズメバチは、毎年死亡事故が報道されるように大変獰猛なハチです。刺されることだけではなく、大きな顎は力強く、かまれるだけでも強い痛みを感じます。天敵は、熊、鷹などとなります。の一種であるハチクマの場合、体毛越しには針が届かず、オオスズメバチの最大の武器である毒が効きません。ハチクマは、丸ごと巣を持ち帰ってしまうそうです。

    オオスズメバチは、カチカチという警戒音を出すことでも知られており、山の中等でこのような音が聞こえた場合には、注意が必要です。万が一、オオスズメバチを見つけた場合には、静かにその場を立ち去るようにし、不用意に騒がないようにしなければなりません。

    万が一刺されてしまった場合についての対処もご紹介します。オオスズメバチによる事故は、アナフィラキシーショックがほとんどと言われています。いわゆる強いアレルギー症状です。過去に刺されていると、アナフィラキシーショックが起こる可能性が高いので注意が必要です。アナフィラキシーショックを起こすまで、強い痛み、体温の上昇等、時間がありますので、またオオスズメバチが複数いる場合には、まずはおちついて退避し、患部を冷やしながら、病院に行きましょう。

    オオスズメバチ最大の敵は人間

    今回いただいたオオスズメバチの焼酎漬けと同様、人間は、オオスズメバチを食用にします。幼虫、さなぎなども食べますが、成虫も食することがあるようです。小川さんによると、「オオスズメバチの毒は、刺されなければ大丈夫で、口から入れても問題にならない。焼酎につけた成虫も食べれる」というお話でした。恐る恐る「お味は?」とお聞きしたところ「美味しくはない」とのことでした。滋養強壮に効くと言われている焼酎を飲んだ方が良いのかもしれないですね。

    オオスズメバチ -wikipedia

  • 今が旬!タケノコ

    タケノコは4〜5月、まさにこの時期が旬の野菜です。
    生産量は福岡県が日本一、全体の3割以上を占めています。産地としては北九州市の合馬(おうま)が有名で、「合馬たけのこ」としてブランド化しています。北九州市は日本でも有数の広大な竹林を持っており、この豊かな竹林資源が品質の高いタケノコの生産を可能にしています。

    驚異の成長スピード

    タケノコの成長は非常に早く、一日に1メートル以上伸びることもあるそうです。この凄まじいスピードの秘密は細胞分裂にあります。
    植物はふつう、茎の先端にある一つの生長点が、細胞分裂を繰り返すことで少しずつ成長していきます。タケノコは、この生長点をいくつも持っています。どこにあるかというと、タケノコの内側にある節(ふし)です。この節は生長帯と呼ばれ、無数の生長点が密集したものです。これらの生長点が一気に細胞分裂をすることで、ぐんぐんと伸びるのです。

    タケノコは新鮮さが命

    タケノコは朝掘りが美味しいと言われます。この理由は、掘り出した瞬間からえぐみが強くなるからです。買ったタケノコはなるべく早めに食べるのが良いでしょう。すぐに食べない場合には、茹でておくことをおすすめします。この時、コメ糠とトウガラシを輪切りにしたものを入れ、1時間ほど煮ると上図にアクを抜くことができます。
    タケノコをおいしく食べるには、新鮮さが命。採ってから間もない新鮮そのもののタケノコであれば、お刺身で食べることもできます。出荷規制などもある関東でも、八王子近辺ではタケノコを食することができるようです。この春に楽しんでみてはいかがでしょうか。

  • かつぬま朝市

    日本有数のぶどうの産地として知られる、山梨県甲州市の勝沼。この町で毎月第一日曜日に行われるのが「かつぬま朝市」です。

    筆者が到着した10時過ぎには、すでに会場は多くの人で大盛況。かつぬま朝市の公式ホームページによると、来場者数はおよそ4000人とのことですが、ゴールデンウィーク中ということもありそれ以上ではないかと思うほどでした。

    今回、このかつぬま朝市を主催・運営されている「かつぬま朝市会」の高安会長に、お話を伺うことができました。

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    ー主催者の方々。写真右が会長の高安様ー

    続けていけば、何かが起こる

    いまでこそ200以上の店がならび、数千人が足を運ぶかつぬま朝市。
    ところが、当初からこのような規模のものを目指していた訳ではなかったそうです。
    それが、自然とここまで大きくなったのは、ひとえに「続けてきたこと」が理由だとおっしゃっていました。
    「ボランティアでやる以上、自分たちが疲れてしまっては続かない。まずは、自分たちが楽しめなければ」
    様々な試行錯誤と長い年月を経て、今の形へと成長してきたのだそうです。

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    ー多くの来場客で賑わう会場ー

    かつぬま朝市ならではの魅力

    「会場にいる人たちみんなが明るいね」

    多くの来場者、出店者の方々が口をそろえて、こう言ってくれるそうです。
    このかつぬま朝市には、地元以外からも出店者を受け入れています。また、これだけの規模ですので市外、そして県外からの来客も多くあります。
    ですが、会場にいるさまざまな人達のあいだに、「境界線」は全くありません。観光で来た人と地元の人、出店者と来場客、色々な人と人のあいだに、笑顔や楽しげな会話があふれていました。

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    ー少量しか取れない、野生のニホンミツバチの「幻のハチミツ」についてお話する「陽光養蜂場」の店主。お相手は、長野県から来たご夫婦でしたー

    皆が楽しんでくれたら「成功」

    「みんなが楽しんでくれて初めて『成功』だ」

    高安会長はこのように話します。印象深かったのは、朝市の終了後に出店料を受け取る際、出店者の方々が「楽しかった、ありがとう」と声を掛けてくれる、というお話です。

    出店者が楽しめるから、客も自然と楽しい気持ちになる。出店者は客との会話や、商売を楽しみ、満足して、その場を作ってくれたこと主催者に感謝し、お金を手渡す。この素敵な循環が成立しているのも、主催者の方々の努力や工夫の継続があったからこそなのでしょう。

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    ー手作りのジャムを売る「手仕事工房」さん。色々な味を試食させて頂き、特に好みだったものを2つほど購入ー

    横への広がり

    かつぬま朝市の先に主催者の方々が描いているものは、「横への広がり」です。
    この朝市に出店したことで、次第にファンが増え、実店舗を持つに至った方もいらっしゃるようです。また、出店者どうしがこの朝市でつながり、コレボレーション企画が生まれることもしばしばとのことです。会場の雰囲気を肌で感じた筆者は、この先も、新たなつながりや動きが、この朝市を中心に広がっていくであろうことを、強く感じました。

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    ー野菜や果物だけでなく、雑貨、洋服、焼き物、加工食品など、多様な出店者が並ぶー

    かつぬま朝市の開催情報

    開催日は、毎月第一日曜日。場所はシャトレーゼ勝沼ワイナリーの敷地です。次回は6月2日(日)9:00〜12:00になります。子どもからお年寄りまで誰もが楽しめるかつぬま朝市に、ぜひ足を運んでみて下さい。

    会場地図
    公式HP

  • 温泉がある道の駅

    茨城県の北部に、常陸大子という場所があります。水郡線という電車が走っている山間の街です。ここにある道の駅は、なんと温泉がついているのです。

    道の駅の名称は、奥久慈だいご。まさに温泉がありそうな名前です。大子町は、比較的小さな町で、近くに袋田の滝という名所もあります。山間部には、温泉がでるようで一部別荘地にもなっています。道の駅 奥久慈 だいごでは、温泉の他にも、直売所が併設されており、こんにゃくやりんご、しゃも肉等を購入することが可能です。大子町の観光名所でもある「大子おやき学校」が道の駅にも入っており、これまた名物の「ほどやき」を食することができます。

    ゴールデンウィークも終わり、比較的空いている高速道路なら、都心からもアクセスが楽です。週末に遊びに行かれてはどうでしょうか。

  • サービス予告動画を公開しました

    2013年5月6日に現在開発中の「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」サービス予告動画を公開いたしました。現在開発を急ピッチで進めております。ご期待ください。

  • ワサビの辛さの正体

    ワサビの辛さって唐辛子とは違ってまた独特ですよね。あのツンと鼻に抜ける刺激はどこからやってくるのでしょうか?

    シニグリン

    唐辛子の場合はカプサイシンという物質が舌の痛覚神経を刺激して辛味を感じさせます。カプサイシンは、今では健康飲料などにも含まれている場合がありますので、ご存知の方も多いと思います。
    一方、ワサビの辛さの素はシニグリンという物質です。このシニグリン、それ自体では苦みはあるものの辛味はありません。どのようにして辛味が出るかというと、ワサビをすりおろしたり細かく刻んだりすると、細胞が壊れ、中に含まれるミロシナーゼという酵素が出てきます。これがシニグリンと反応してアリルイソチオシアネートという辛味物質が生成されます。この物質は揮発性なので、食べると鼻に抜けて涙が出てきます。この鼻に抜ける感じが、辛さにつながります。
    揮発性というだけあって、すりおろしたあとこの成分はどんどん逃げていきます。やはりおろしたてがワサビらしさを一番楽しめるわけです。

    辛くないのに辛い、それがワサビなのです。

    サリシン

    似たような話をもう1つご紹介します。皆さん、ヤナギという植物に鎮痛効果があることはご存知でしょうか?昔から、ヤナギの枝で作った楊枝や歯ブラシをつかうと歯の痛みがとれると言われていたり、西洋でも痛みの治療に使われてきました。

    ヤナギには鎮痛効果の素としてサリシンという物質が蓄えられています。サリシン自体には鎮痛効果はなく、すりつぶされるなどの刺激を受けてサリチル酸という物質に姿を変えます。このサリチル酸こそが鎮痛消炎作用の正体で、研究の結果アセチルサリチル酸(アスピリン)、サリチル酸メチル(湿布薬の主成分)が開発されてきました。

    このよに植物体内の物質は刺激によって様々に姿を変え、それを人間は利用しています。それにしても、痛みを感じさせたり和らげたり、色んな場面で植物にはお世話になっていますね。

  • 日本初のシステムが支える直売所:道の駅 しょうなん

    今では、もう普通なんですけどね、これが日本で初めてだと思うんですよ。

    そういわれて出されたのは、携帯電話の画面。メールを拝見すると、レタスをはじめ売り場に並んでいる野菜の数々とあわせて数字が書かれています。

    時間単位で、売れた野菜が届くんですよ。特許でもとっておけば良かったかな。

    道の駅 しょうなん の野菜直売所を運営されている株式会社 ロータスの勝矢社長は、笑顔で教えてくれました。この携帯メールを見ながら、売り場の野菜が少なくなるとすぐに補充がされる仕組みになっていました。

     

    千葉県で8番目の道の駅

    道の駅 しょうなんは、千葉県内8番目に出来た道の駅です。場所は、国道6号線と国道16号が通る柏から車で少し走ったところにあります。もともと農家をされていた勝矢社長が、都内のデパートや、千葉県内のスーパー等を研究した上で、オープンした直売所だそうです。今から13年前のオープン時は、商売として成り立たないのではないかといわれることもあったそうですが、近隣の農家の方に、根気よく説明を繰り返し、こだわりの野菜と、リーズナブルなお値段を両立されたそうです。それまでかかった時間は、なんと6年。売れ残った野菜を見ながら、なぜ売れ残ったのだろう?と農家の皆さんと自問自答を繰り返してこられたそうです。

    13年経った今も、やはり毎日が勝負。農家みなさんと共に、道の駅 しょうなんをまるで毎日開催される品評会のように運営されているそうです。ゴールデンウィーク後半の5月5日ということもあり、売り場は人であふれていました。

    道の駅 しょうなん

    朝とれた野菜が並ぶ売り場

    朝8時にとれました、と書かれた売り場にいる従業員の方にお話をお伺いすると、「朝採ると出荷が間に合わないものもあるので、夜やる時もあるけれども、柏近辺の産地のものは、ほとんど昨日か、今朝ですよ」

    道の駅 しょうなん

    前日採れたレタスを手にしてみると、150円の値札。新鮮で、リーズナブルな野菜が並びます。

    70軒の農家が日々考える売り場

    毎日野菜を卸している農家は、現在約70軒。その農家の皆さんとともに、毎日売れなかった野菜を見ながら考える経営が今も続いているそうです。ライバルになるのは、近隣のスーパーですので、売値は必ずそれよりもリーズナブルにしているそうです。また原価割れにならないように、農家でもある勝矢社長がきちんと考えて値段設定をするため、農家の利益と、消費者のお得感が、両立できるそうです。

    道の駅 しょうなん

    道の駅 しょうなんでは、年に数回のイベントがあるそうです。その中でも、一番もりあがるのが、ジャンボカボチャコンテスト。毎年10月に開催され、近隣の方々の恒例行事になっているそうです。

    お客様の8割は、近隣に住む常連のお客様だそうで、年齢層は50代以上。勝矢社長は、「50代以上のお客様は、野菜の目利きができるから来てくださる」と分析しています。

    わざわざ車で来てもらうのだから、来てもらったら得をしたな、と感じてほしい。お得感を感じていただけなくなったら、直販所の存在意義が無い

    まるでシリコンバレーのベンチャー経営者のように強い言葉に、勝矢社長の強い思いを感じました。

    新鮮なタマゴもおすすめ

    5月は、他の直売所と同様トマトやキュウリがおすすめのようですが、筆者が購入したのは、タマゴです。若いメスが生むタマゴだけ入った直販所のみでしか買えないタマゴです。

    道の駅 しょうなん

    道の駅 しょうなん

    若いメスのタマゴですので、サイズは少し小さめ。お子さんや、女性にはちょうどいいのではないでしょうか。もちろんこのタマゴも、千葉県柏産で、とても新鮮です。生卵で食するのがおすすめということなので、筆者はタマゴがけご飯でいただきました。写真は、黄身だけをかけてみましたが、白身もぷっくりと盛り上がり、新鮮だからこその味、食感でした。

    道の駅 しょうなん

    ゴールデンウィークだけではなく、毎日食材を買いに行きたい、そんな気持ちにさせてくれる 道の駅 でした。

    道の駅 しょうなん
    〒277-0911  千葉県柏市箕輪新田59-2

    道の駅 しょうなん

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