熊本県八代地方のブランド野菜に、塩トマトがあります。八代地方では、以前より海岸の干拓地でトマトを育てている農家がいました。干拓地でのトマト栽培は、塩分のために水分がトマトに十分吸い上げられる、いわゆる塩害と同じような状況になっていたそうです。そのトマトは、通常のトマトと比較して甘く、しっかりとした味になっていることは知られていましたが、当時としては売り物になりませんでした。
フルーツトマトが話題になり始めた1995年頃からブランド野菜として、塩トマトが売り始められました。最近では、この八代地方の塩トマトの一部は、「幻のトマト」と呼ばれ入手にしくくなるほど人気になっています。
現在この「塩トマト」という名称は、宮城等東日本大震災で塩害を受けた農地の復興のために栽培されたトマトにもつけられ、話題になっています。
単に甘いだけではなく、農地の復興にも一役をかっているのが、ブランド野菜「塩トマト」なのです。
月: 2013年6月
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究極の過酷な環境 塩トマト
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明日またとれるアシタバ
アシタバは、日本原産の多年草です。Wikiにも紹介されているとおり、東京が生産量1位の野菜です。「夕べに葉を摘んでも明日には芽が出る」が由来し、アシタバと呼ばれるようになりました。アシタバの小さく丸い白い花から、学名は天使を意味するAngelica keiskeiとつけられています。
昨今の健康ブームもあり、アシタバの成分が含まれた健康食品や青汁もたくさん販売されています。
東京都内の飲食店でも、野菜を中心に品揃えしているお店では提供されることもあり、サラダやグリーンスムージー等が多いようです。キトサンやカルコン、クマリン類が「体に良い成分」とされることが多いようで、肥満防止や便秘防止などに効果があると紹介されていることも多いようです。
東京の伊豆諸島のお土産品の中には、このアシタバを使ったクッキー等もあるようですが、根強いファンがいるのが、「明日葉茶」です。
明日葉茶であれば、比較的くせがなく飲むことができますので、野菜が少し苦手な方にもよいかもしれません。 -
ご登録いただいたマルシェの編集・削除が可能となりました
野菜直売所の口コミサイト「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」で、利用者の方がご登録されたマルシェの情報を編集・削除することができるようになりました。
皆様の直売所、道の駅、マルシェ等をお気軽に登録、修正、削除いただけます。是非ご利用ください。
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キッチン付きの試食コーナー
福島県郡山市にあるJA郡山市 「愛情館」は、大規模な野菜直売所です。実は、この愛情館、2013年5月31日にリニューアルオープンしたばかりです。新しい店舗は、売り場面積756平方メートル。駐車場も広く、買い物がとてもしやすくなっています。
この愛情館、注目すべきは、試食コーナーです。どの直売所でも試食コーナーはありますが、この愛情館ではキッチン付きの試食コーナーを見ることができます。キッチン付き試食コーナーでは、目の前で旬の野菜や果物をカットし試食ができるよう並べてくれています。他の、漬物、総菜等のコーナーでも、試食の種類が豊富で、それだけでわくわくしてしまうほどでした。
営業時間は午前9時〜午後6時(ただし第1水曜日と年末年始は休み)です。東京からですと、東北自動車道で3時間程度のドライブとなります。週末のドライブを楽しみながら、お野菜を楽しむのも良いかもしれません。
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バブルと植物のウィルス感染
ウィルス感染と聞くとネガティブなイメージがありますが、ウイルスに感染した植物が人間にとって意外な価値を持つものとなることがあります。
チューリップ・バブルという事件をご存知でしょうか。
これは1637年にオランダで起った世界初のバブルです。この時期はオスマン帝国から輸入された珍しい模様のチューリップに人気が集中し、その人気に便乗した投機家の参入もあり、異常な高値がつきました。球根1個に現在での数千万円といった値がつけられ、豪邸1つと交換できる程でした。しかし、バブル崩壊の日は突然訪れました。価格が100分の1に暴落し、オランダ全土をパニックに陥れたのです。実はこの珍しい模様は、球根に付着したウィルスによって引き起こされた病的な症状であったということが、この30年後に判明しました。病気ですので通常のチューリップと比べて寿命が短くなります。
人々を狂気に走らせたチューリップの美しさの裏側には、どこか儚くも哀しい事実があったのですね。
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道の駅を行く、富士山と富士五湖めぐり
日本一の山、富士山。最近は、世界遺産の登録などでも話題になっています。富士山の北部には、富士五湖(本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖)が並んでることは皆さんご存知でしょう。国の名勝でもある富士山と富士五湖を回りながら、道の駅を楽しむルートをご紹介しましょう。
御殿場スタート
今回ご紹介するルートは、御殿場からスタートをします。まず全体像をGoogle Mapでご紹介します。
大きな地図で見る上記Google MapのAから順にEまで車で走りきりましょう。
最初のチェックポイント道の駅 ふじおやま
最初のチェックポイントは、道の駅 ふじおやまです。御殿場から、御殿場バイパスを抜けていきます。道の駅 ふじおやまでは、「直売所みくりやの郷」があります。山菜等はどこの直売所でもすぐに売り切れてしまいます。今回ご紹介する直売所では、一番東京から近い場所となるため、山菜や希少な野菜を買いたい方は、早めに到着するようにしましょう。
チェックポイント2 道の駅 すばしり
道の駅 ふじおやまを出て次のチェックポイント道の駅 すばしりに向かいましょう。まずは国道138号線を目指して出発します。道の駅は、街道沿いにも看板が多く設置されていますし、また道路も整備されている箇所が多いので、迷うことは少ないでしょう。道の駅 すばしりでは、「青いタマゴ」が販売されています。
チェックポイント3 道の駅 富士吉田
道の駅 すばしりを出発すると、左手に富士山、右手に山中湖という位置関係になります。山中湖に立ち寄りたい方は少し右手に寄り道をしてください。ご興味の無い方は、次のチェックポイント道の駅 富士吉田に向かいましょう。山中湖を抜け、さらに北に移動すると、道の駅 富士吉田に到着します。道の駅 富士吉田は、道の駅というよりも大規模な複合施設という印象です。地ビールが好きな方も、お子さんを遊ばせたい方も、そして富士山観測の拠点富士山レーダードームをご覧になりたい方も、満足できるでしょう。(萌えキャラが大好きな方も、お楽しみいただけるようです。)
チェックポイント4 道の駅 なるさわ
次のチェックポイント 道の駅 なるさわには河口湖を抜けていきます。先ほどの山中湖と異なり、本日ご紹介するルートからはほとんど見ることができません。河口湖をご覧になりたい方は、139号線を少し右手に外れましょう。
道の駅 なるさわでは、隣接した施設に温泉「ゆらり」があります。温泉「ゆらり」は、富士山を見ながら入れる温泉です。ちょうどこの道の駅 なるさわは、富士五湖の真ん中に位置しますので、温泉「ゆらり」に入り、日帰りでお帰りになるのも良いでしょう。
最終チェックポイント 道の駅 朝霧高原
道の駅 なるさわを出ると、いよいよこの旅もラストスパートです。富士五湖のうち比較的小さな、西湖、精進湖、そして本栖湖を抜けていきます。ルート上からは、本栖湖がちらりと見えるところがありますが、ほとんど湖は見えないので、それぞれ右手に外れてご希望の湖をご覧になってください。道の駅 朝霧高原は、富士山西麓の標高800~1,000Mほどの酪農・畜産地帯に位置する道の駅です。最初のチェックポイント道の駅 ふじおやまから見ると、ちょうど富士山の反対側まで来たことになります。道の駅 なるさわは、少し標高が高いこともあり、山の天気を想定して行動された方が良いかもしれません。急な雨や、気温の変化に気をつけていただくと良いでしょう。
最後に
富士山を半周しつつ富士五湖を巡る今回のルートは、景色もきれいで、日帰りとしてオススメのコースです。ひとつだけ注意点としては、東京近郊からお越しの方にとって、御殿場から徐々に遠くなっているため、最後の道の駅 朝霧高原から自宅までの距離を意識しておいた方が良いということです。富士山、富士五湖は、観光地とはいえ、やはり山。標高差もありますし、夜は暗い場所も多いのが現実です。富士山を見ているとついつい長距離ドライブになってしまいますが、安全なドライブを心がけましょう。
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田んぼの水温
弊社がご協力を差し上げております研究グループ「Open Agri JP」では、様々な議論が行われています。昨年8月からスタートしたこの研究グループで、最初に議論されたのが、「田んぼの水温」です。これまで品種改良が中心だった米作りにおいて、育成環境をコントロールすることによって収穫量を増加させたり、味を向上させたりしようという試みの一環です。調べてみると、農家の方によって水温に対する意識の違いが明確になってきました。気にする方としない方が両極端なのです。
実は、気にされる方の多くが雪解け水等を水源として稲作を行っている方々でした。古くから冷たい水を使った稲作は、以下のような対策がとられてきました。
- 水田に水が入り込む場所だけに寒冷地向きの品種を植える
- 水田に入り込む前の水路に複数の段をもうけ温度を制御する
- 水田に入り込む直前に、水田の周りをさらに一周水路を造り温度を制御する
- 水田に入り込む前の水を人為的に暖める
などです。雪解け水を利用しない場合には、このような工夫は不要で、水温に関して気を配る必要があまりないということのようです。
今後弊社としても、研究グループ「Open Agri JP」の協力各社とともに「田んぼの水温」に関しても研究活動を続けて参ります。
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郡山市長とご面談をいただきました
当社代表の田中秀樹が、福島県 郡山市 品川市長とご面談をいただきました。当社がご提供する直売所の口コミサイト「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」をご紹介させていただいた後、福島県郡山市での農業について、郡山市役所村田課長からご教示いただきました。
当社といたしましては、「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」を起点として、農業の6次産業化を推進し、産業の拡大に努めて参ります。
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農家の方からの質問
農家はビジネスのプロ
弊社では、2013年5月17日より野菜直売所、道の駅等(当社では総称してマルシェと呼びます)の口コミサイト「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」を運営しています。あおぞらファームを農家の方にご紹介する機会もここのところ増えつつあり、その際に開口一番聞かれる質問があります。それは
「あおぞらファームとして売上げはどこでたつのか?」
です。「農家の方は、インターネットビジネスなんてしらないのでしょう?」と思われる方、そうではありません。インターネットの広告モデルや、フリーミアム(以前公開させていただいたエントリ「あおぞらファームのビジネスモデル」等参照ください)という言葉もご存知の方が多いですし、ソーシャルネットワークやITにお詳しい方、さらには東京や大阪でエンジニアとして活動をされていた方も多いのが実状です。特に私たちのような創業間もない若い企業の場合、ソーシャルネットワークにご興味のある方が多く接点をもっていただけております。
「売上げはどこであげるのか?」にお答えします
私たちは、売上げをどこであげるのか?について、明確な指針をもっています。実は先日とある方にその売上げのモデルについてお話しました。ですが、私たちにとってそのことは企業としてのリスクを高めることになってしまいました。とても残念ではありますが、当社はこの「事件」を通じて、リスクを管理することを再認識いたしました。以前であれば、すべて公開させていただきたいところではありますが、上記の都合上、先ほどのご質問「売上げはどこであげるのか?」について一点だけお答えをさせていただきたいと思います。それは、「プロの方からの収益で運営をしていく」です。
私たちは、いわゆるコンシューマーの方には、農業を身近に感じ、楽しんでいただきたいと考えています。一方で、農業にプロとして関わっていらっしゃる方、例えば農家の方には、あおぞらファームをソーシャルプラットフォームとして、ビジネスに活用していただきたいと考えています。それが私たちが今公開できる売上げの源泉です。
私たちは、「あおぞらファーム」を通じて、社会貢献を行い、コンシューマーの方に農業に触れていただき、そして農業ビジネスのプロの方々と共に農業の六次産業化のお役にたてていくことを強く意識し、行動して参ります。