月: 2013年4月

  • 甲州ブドウ:ワインで世界へ

    山梨のブドウが、世界にはばたこうとしています。

    ブドウと山梨の相性はバツグン

    山梨県は、ブドウ収穫量の24%を占める日本一のブドウ王国です。ブドウは日当たりがよく、乾燥した土地を好むという性質を持っています。山梨県は、年間日照時間はおよそ2,200時間と日本トップクラス。全国平均の1,900時間よりも300時間も長いのです。また、なだらかな斜面の続く甲府盆地は水はけが良いことで知られます。
    このように山梨の気候・地形が、ブドウの生産に適しているのです。

    ブドウからワインへ

    日本におけるワイン生産の始まりは、明治時代の初期。フランスで醸造技術を学び帰国した青年2人が、山梨固有の品種、甲州種ブドウを使い、山梨は勝沼の地でワイン作りに着手したと言われています。

    2010年には、ワインの国際機関であるOIVが、甲州種をワイン醸造用のブドウとして認めました。EUにワインを輸出する際、ラベルに表示できるブドウ品種は、ヨーロッパの権威ある機関に登録されたものに限られます。OIVの認定を受けた事で、甲州種で作ったワイン「Koshu」は、EUに進出が可能となりました。日本のブドウ、日本のワインが、念願のスタートラインに立ったと言えるでしょう。

    挑戦は続く

    現在、山梨県内には80ものワイナリーが存在します。
    最近ではそのぶどうやワインを楽しむだけでなく、土地の歴史や景観、作り手の思いに触れるといった体験をパッケージした「ワインツーリズム」が盛り上がりを見せています。

    ワインをきっかけにした日本ワイン産地No.1山梨の挑戦はつづいていくのです。

  • RSS フィードの不具合を修正しました

    株式会社 青山ファームWebサイトにおいて、RSSの配信に一部不具合がありました。2013年4月4日現在修正を完了しております。ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。

    株式会社 青山ファーム Webサイト http://aoyamafarm.co.jp/

    株式会社 青山ファーム RSSフィード http://aoyamafarm.co.jp/feed/

  • 農林水産省 産業連携ネットワークに参加します

    株式会社 青山ファームは、農林水産省様が推進する「産業連携ネットワーク」に参加させていただくこととなりました。産業連携ネットワークは、多様な産業等の連携により6次産業化の流れを加速化し、農林漁業の成長産業化を実現するため、農林水産業界に加え、産業界、金融、消費者、シンクタンク、研究等の多様かつ広範な関係者の知恵を結集し、相互に連携する場(プラットホーム)の役割を果たすグループです。
    株式会社 青山ファームが持つ、ソーシャルネットワークの知見をフルに活用いただけるよう努力して参ります。

    農林水産省 産業連携ネットワーク

  • 根が下に伸びるのは

    『根っこはどうして下に伸びるの?』という質問に回答できる方は、いらっしゃいますでしょうか?この問題は、簡単な科学で説明がつくそうです。

    答えは簡単、だけど難しい

    答えはとても簡単で「重力を感じているから」となります。しかし、難しいのは、「植物はどうやって重力を感じているのか?」なのです。ここで登場するのが、”オーキシン”という植物ホルモンです。植物ホルモンとは、植物のある部分でつくられ、からだの他の部分に運ばれて、ごくわずかの量で植物の成長や反応を調整する物質のことを言います。
    数ある植物ホルモンの中で、オーキシンは「植物の成長を促進する」働きがあります。

    重力の方向に移動

    オーキシンは、重力の方向に移動するという性質を持っています。この性質によって、オーキシンは根の先端方向に運ばれ、結果的に下へ下へと根を成長させていくのです。当然のように見えますが、ここで、もう1つ質問を考えてみてください。「なぜ茎や葉は重力に逆らって太陽の方向へ伸びていくのでしょうか?」実はこの鍵もオーキシンが握っています。

    光を避けて移動

    オーキシンのもうひとつの特徴が、光を避けて移動する、というものです。根が下に伸びるのは、オーキシンが重力方向に移動するためで納得がいきますが、これでは茎や葉も下へ伸びてしまうことになってしまいます。その疑問を解く鍵が、この光を避けて移動するという特徴なのです。

    確かにオーキシンは植物の成長を促進しますが、その働きには「最適濃度」というものがあります。そしてその最適濃度は植物の部位によって違います。具体的には 根>葉・茎 です。光を避けてオーキシンが茎や葉の下の方に溜まってくると、その濃度が最適濃度を越えてしまい、逆に成長を阻害してしまうのです。まさに「薬も過ぎれば毒となる”Too much wax burns the church.”」なのです。

    根の方で成長が阻害されると、相対的に上側がよく成長し、上へ上へ光の方へ伸びて行くのです。すなわち、先にしっかりと根が土の中に向けて成長し、そのあと芽を出し、植物全体として成長していくというシステムがオーキシン等の化学物質で実現されているということになるのです。植物体内で起きた化学反応が、人間からは植物の生長に見えるのです。

    植物の仕組みがわかると「宇宙で植物を育てるとどうなるかな?」等も楽しくなってきます。是非考えてみてください。

     

  • 桃源郷

    ふっくらとした見た目と、甘い果実で人々に愛される「」。
    収穫量日本一は「フルーツ王国」山梨県です。
    全国収穫量の3分の1以上、5万トン近くの桃が一つの県だけで収穫されています。

    見るためだけの桃の花「ハナモモ」

    楽しめるのは美味しさだけではありません。桃は、春先にかけて、実に美しい花を咲かせます。
    高台から甲府盆地を見下ろすと、眼下にはまるでピンクの絨毯を敷きつめたかのような光景がいっぱいに広がります。
    一番の見頃は例年ですと4月上旬から中旬となっています。
    ハナモモ

    上の写真は、ハナモモといって、花を見るためだけに改良された桃です。
    普通の桃のよりも花びらが多く、目にも華やかで見応え十分ですね。

    花を摘む?

    一体何をしているのでしょうか?
    CIMG1570.JPG
    実は、花を詰んでいるのです。
    せっかく咲いた花なのに?と思いますが、これも桃の収穫のためなのです。
    実がなることを考え、下向きに咲いた花だけを残して、他の花はすべて摘んでいきます。
    私たちがおいしい桃を食べることができるのは、農家の方々のこうした丁寧な手入れのおかげなのですね。

    絶好のポイントはココ

    私のおすすめはなんといっても、見頃のシーズンのドライブです。
    絶好のポイントは中央道の一宮御坂IC〜勝沼IC付近。
    あたりに広がる桃畑と背後に連なる南アルプスの山々が、一度に堪能でき、なんとも贅沢な気分になります。
    春の陽気と心地よい風が、心身ともにリフレッシュさせてくれることでしょう。

    今年は開花がとても早い

    3月の中旬から下旬にかけて、初夏のような日が続きました。
    その影響で今年は例年よりも開花が早まり、標高の低いエリアはほぼ満開をむかえています。
    ただ、標高の高いエリアではまだまだこれからですので、来週も引き続き楽しめることと思います。
    今週末は、今年最後の桃のお花見のチャンスかもしれません。
    ぜひお出掛けしてみてはいかがでしょうか?

  • ワイン用のブドウ

    ブドウと一口に言っても、その種類は非常に多くおよそ10,000種にもなります。
    それらは大別すればヨーロッパ種、アメリカ種の2つに分類することができ、ヨーロッパ種は主にワイン用に、アメリカ種は主に生食用に、それぞれ栽培されています。

    ブドウの種類

    ワイン用のお話の前に、ブドウそのものの種類と、特徴をご紹介します。

    ヨーロッパ種

    アメリカ種

    • 特有の甘い香りをもつが風味で劣る
    • 寒さ、病害虫に強い
    • 湿った気候でも育つ
    • 代表的な品種:コンコード

    ブドウの品種の特性が、ヨーロッパ種がワイン用に、アメリカ種が生食用に用いられる理由である事がご理解いただけると思います。ヨーロッパ種の、酸味や糖度の高さはワインの味の奥深さを追求する為には必須ですし、粒の小ささは皮や種の比率が大きいことにつながりワインの香りを生み出すのに適していると考える事ができます。

    一方のアメリカ種は、やはり風味の面で劣るという点でワイン用には向かないとされています。したがって生食用やジュースの原料として主に利用されています。またフォクシー香とよばれる独特の香りがワイン専門家らには好まれないようです。

    ワイン用ぶどうの生産量

    世界で生産されるブドウの80%近くがワイン用です。日本では、この状況が一変します。実は、日本で生産されるブドウの80%が食用です。湿潤な気候の日本では、雨や湿気に弱いヨーロッパ種のブドウが育てられなかったことによるものです。

    最近では研究による品種改良などで日本の気候に適応したワイン向けブドウの栽培も可能になってきています。例えば、「日本のワインの父」こと川上善兵衛氏の開発したマスカットベリーAという種は、寒さと多湿に強いという特徴を持ち、生食のみならず醸造にも使えるために日本の赤ワイン生産において地位を築いています。
    このような努力による進歩もあり、日本特有の種によるワインの生産が今後ますます発展していくことが期待されています。

  • 葉ネギ

    前回ネギをご紹介しましたが、ネギには、もうひとつ 葉ネギと呼ばれる種類のネギがあります。京都の九条葱という葉ネギをご存知の方も多い事でしょう。葉ネギは、根深ネギと同じ分類になりますが、見た目も食感もずいぶんと異なります。
    葉ネギの代表格とも言える九条葱は、自生していたネギを栽培したものと言われています。今では、京都ではネギといえば九条葱をさすほどです。これまで「九条葱フェスティバル」など、名前のついたお祭りも開催されており、地域住民からも、そして他の地域からも愛されている野菜のひとつなのです。

    ネギ-wikipedia

    九条葱-wikipesia