カテゴリー: Vegetablesgreens

  • 電子レンジレシピ:茹でそら豆

    先日、弊社社員が、ヒルズマルシェ in アークヒルズにお伺いし、そら豆を購入させていただきました。都内のマンションにお住まいの方の場合、火を使いにくいということもあるかと思い、電子レンジだけで簡単にできる、茹でそら豆の作り方をご紹介します。

    用意するもの

    作り方

      1. そら豆を取り出します。
        http://www.flickr.com/photos/hdkworks/8975276702/in/photostream/
      2. そら豆のふくらみがある方にフルーツナイフの根元で切れ目を入れます。
      3. レンジでパスタの容器に水、そら豆、塩こしょうを入れ、8分ほどレンジでチンします。

    完成

    茹でた後のそら豆です。
    IMG_4846.JPG

    1回で食べるには量が多かったのですが、ちょこちょことつまんでいたら半日ぐらいで全部食べてしまいました。
    簡単電子レンジレシピ、茹でそら豆、オススメです。

  • たらの芽と熊

    春には、山菜の王様 たらの芽を食される方も多いかと思います。弊社がご提供する「ご近所マルシェ探すなら あおぞらファーム」でもたらの芽のレポートが散見されます。

    たらの芽は、タラノキ

    たらの芽を取りに行かれた方は、ご存知だと思いますが、たらの芽は、タラノキから出る新芽をさします。地中からでたタラノキの新しい枝にあるたらの芽をとるの一番いいでしょう。最近は、山菜採りがまるで競争のようになっており、どこの地域でもたらの芽が根こそぎとられてしまうことが少なくありません。

    山菜採りは、慣れた方でも危険

    たらの芽をはじめ山菜採りの競争がはじまってしまうと、気がつくと山奥に入ってしまった!なんていうことが多くあるようです。山菜採りに慣れた方でも、遭難をしてしまったり、熊に襲われることがあるようです。とりわけ熊は、たらの芽の採取時期が終わりに近づくちょうど5月くらいに冬眠から覚め、おなかをすかせて歩き回ります。食事の邪魔をされたりすると、襲ってきますので注意が必要です。

    美味しいたらの芽を食すると、採りに行ってみたい衝動に駆られますが、山菜採りはプロフェッショナルな方々にお任せし、私たちはたらの芽の春の美味しさだけを堪能させていただいた方が無難なのかもしれません。

  • 希望の米:ゴールデンライス

    ビタミンAは我々が生きるのに必須の栄養素です。
    しかし、世界には4億人がビタミンA欠乏状態にあるといわれ、子供は年間数百万人が死亡し、数十万人が失明しています。この問題を解決するために、ビタミンAの素となるβカロテンを豊富に含むイネが遺伝子改良により開発されました。2000年に開発されたこの米は、豊富に含まれたβカロテンが発する黄金色から、「ゴールデンライス」と名付けられました。

    しかし、普通の米に比べて多くのβカロテンが含まれてるとはいえど、その量は充分ではなく、2歳の子供でも必要量を補うには3kgも食べる必要がありました。これでは実用的でないということで、更に改良が重ねられβカロテンの量を増やした品種が作られました。

    これで充分かと思われたのも束の間、またもや問題に直面します。ゴールデンライスを必要とする地域の一部には、伝統的に米を炒めて食す習慣がありました。そして、米を油で炒めるとβカロテンの量が半減してしまうことがわかったのです。
    そのため更に改良が行われ、ようやく十分な量のβカロテンを含んだものを作ることができました。

    現在では、βカロテン含有量の改良に留まらず、実際に栽培する時のために害虫に強い性質を付与する改良も行われました。

    たゆまぬ改良の結果、第一号が開発されてから10年以上が経ち、ようやく実用化への目処が立ってきています。
    これからのゴールデンライスに注目です。

  • 鉄腕Dashのホワイトアスパラ

    最近は、テレビの放映で農作物が紹介されることも多くなりました。とりわけ鉄腕Dashという番組の人気は絶大で、1視聴者としてもとても楽しんでみることが出来ています。一方で、紹介された食材が一時的に品薄になってしまうようなこともあるようです。

    本日お伺いした長野の直売所の方によると、番組で紹介されたホワイトアスパラを探し求める方が増え、入手しにくい状況が起きていたようです。今の時期、5月末だとアスパラガスは、もう終わり。ようやくこの時期に販売できるホワイトアスパラが入荷できたようです。

    ホワイトアスパラ

    https://www.aozorafarm.com/reports/353

    生でも食べられると放映されていた通り、比較的細いものはそのまま生で食べても甘くとても柔らかでした。少し大きめのものは、苦みがありましたので、生で食したい方は小さいものを選ぶと良いでしょう。

    また購入する際には、新聞でくるんでの販売となります。これは、日差しがあたるとすぐに緑色になってしまうからだそうです。

    アスパラの最後の時期、ホワイトアスパラを探す長野への旅、いかがでしょうか。

  • 技術革新の是非

    農家の方々に取材を続けていると、たくさんの考え方があることに気づきます。とりわけ農法については、農家の方の考え方が顕著に反映されるものです。

    先日NHKのクローズアップ現代「農業革命・スマートアグリ」では、オランダの大規模農家の様子が紹介されていました。背の高いハウス、コンピュータ制御、500以上のデータ項目による管理等、多数の工夫がされていました。

    水耕栽培の是非

    議論を簡単にするため、水耕栽培にフォーカスしてみましょう。室内で行われる栽培の多くが水耕栽培という手法です。この水耕栽培ひとつとっても、「収穫がとても楽になる」「管理が楽である」「生産量が増える」「柔らかくて美味しい」等のプラスの意見とともに、「美味しくない」「栽培できる野菜が限られる」等の意見も聞かれます。水耕栽培が是か非か、ついついそのような議論になりがちですが、私たちは、たくさんの意見をお聞きして、すべて正しいのだと考えるようになりました。

    実際に農家の方々のおかれている環境は、おひとりおひとりまったく異なります。とりわけ田畑については、風通し、水、気温、湿度等、千差万別です。したがって同じ栽培方法をとったとしても、同じものができるとは限らないのです。

    その土地土地で、その人人で、それぞれが正しいという信念を持って進めることが前提として最適な方向に向かうのだろうと考えるようになりました。

    育ててみよう

    最近は、室内での栽培キットも発売され、手軽に農業を楽しむことができるようになりました。LEDでの栽培は、電力消費を抑えられるだけではなく、火災等の問題も回避できています。水耕栽培をするもよし、土を入れてみるも良し、皆さんの最適な環境を自宅の中に作り上げることに楽しさを感じることができることでしょう。その楽しさを感じていただければ、すべての意見が正しいという私たちの結論に共感をしていただけるのではないかと考えています。

     

  • 遺伝子組換え植物の失敗例

    遺伝子組換え作物に関しては様々な議論がありますが、成功している例も多数あります。今回は、人体に悪影響はないものの、残念な結果、失敗に終わってしまった組み換え作物を1つご紹介します。

    イナゴ対策

    アフリカのある地域の小麦農家は、毎年大量のイナゴに悩まされていました。
    この問題を解決するために、マメ科植物に含まれるトリプシン阻害剤を作る遺伝子を小麦に導入する試みがなされました。トリプシン阻害剤は昆虫など外敵にとっていわば毒となる物質で、この物質を植物体内に持つことでマメ科植物は自身を守っています。小麦にもこの物質を合成する能力を持たせることで、イナゴに負けない品種を作ろうというのです。小麦への遺伝子導入にはかなり高度な技術が必要なのですが、なんとか成功させることができました。実際にトリプシン阻害剤が作られていることを確認し、それがイナゴの幼虫に効果的であることの実験室で確かめられました。

    遺伝子組み換えは成功、しかし・・・

    そして満を持して実際の農地でこの品種が作付けされました。しかし失敗という結果になってしまいました。

    このトリプシン阻害剤はイナゴの幼虫には効果があったものの、成虫には全く効きませんでした。例年のようにイナゴの成虫の大群が押し寄せ、小麦を食べ尽くしていってしまったのです。
    事前の調査不足もありますが、やはり現場でやってみなければわからない、それがこの事例からわかりますね。

  • 大町梨街道

    千葉県は、梨の一大産地です。そのなかでも、市川市大町は、梨の直売所が立ち並ぶ大変面白い地域です。東京から、車で1時間程度、国道464号線沿いのある地域から、突然大きな梨の直売所が目につくようになります。Google Mapのストリートビューでも、その様子がわかります。


    大きな地図で見る

    ここが、通称「大町梨街道」でし・464号線のみならず近隣の梨園までいれると、その数は50以上。街道にはためくのぼり旗は、市川市の夏の風物詩でもあります。大町のキャラクタ「大町リコ」ちゃんも作られ、大変活気に満ちています。今は、まだ閑散としていますが、梨の季節が楽しみになりますね。

  • ゴーヤ、3つの生き残り策

    近頃は、沖縄料理ブームということもあり、街中で沖縄料理屋さんを見かけることも珍しくありません。そんな沖縄料理の広まりとともに人気が出てきた野菜といえば、やはりゴーヤでしょう。あのほろ苦さと、イボのある見た目が特徴的な野菜です。これらの特徴は、ゴーヤが生き残るために身につけたと言われています。これが、実に理にかなったものであり、「ゴーヤって賢い!」と思わされます。

    ゴーヤのイボイボは自前の貯蔵庫

    ゴーヤのイボイボはただの飾りかと言えば、そうではありません。その役割には諸説ありますが、有力なのは「水分や栄養を貯めておく」というものです。もともと東南アジアの生まれで南国野菜のゴーヤは、乾燥や高温に耐えるすべとして、イボイボを貯蔵庫のように使います。つまり、例えば十分な降雨がなかったとしても、ここに貯めた水分や栄養を利用することで成長できるのです。南国の環境に適応しつつ、進化する中で身につけたのでしょうか。準備の良さに驚かされます。

    苦さで外敵から実を守る

    もう1つの特徴は、苦みです。あのほろ苦さがさっぱりとして美味しいのですが、やはり苦手な人にはなかなか食べられない味かも知れません。というのも、人間には本来、苦さを「毒」として拒否する反応が備わっているからです。ところでこの苦さは、もちろん人間以外の動物も感じます。すなわちこの苦味を使って、種をまけるほどに成熟するまでの若い間、鳥などから実を守っているのです。

    種をまくために黄色く、赤く、甘くなる

    じつは苦いままで終わりではないのが、ゴーヤの賢いところです。ゴーヤの果実は熟すと次第に黄色くなっていくということをご存知でしょうか。成熟しきって、黄色くなったゴーヤは最終的に大きく裂けます。そしてその内側には、赤くて大きな種。黄色に赤という強烈な色味は非常に目立ちます。さらには、若いころは苦く固かった果実が、甘くやわらかくなります。動物たちは当然、喜んで寄ってきます。こうして動物たちに、遠くへと種を運んでもらうのです。これらの方法を編みだしたゴーヤには、つくづく感心させられてしまいます。

  • ラップの厚さ

    手作りのおにぎりを持ち運ぶ時、作りすぎてしまった料理を置いておく時、様々な場面でラップにはお世話になっていますね。今では、新鮮な農作物にとって、ラップは無くてはならない存在になりました。

    ラップの裏側に放射線

    このラップ、どこも厚さが一定になるようにしっかり検査を受けて生産されています。ラップの厚みは約10µm(1ミリの100分の1)ですが、一体どのようにしてラップの厚さを測定するのでしょうか? 実はここでも、このブログで何度か紹介している”放射線”が活躍しています。

    原理はとても単純で、測りたい場所に放射線を照射して通り抜ける量を測定することで厚さがわかるのです。これは、放射線が物を透過する際に、厚さに応じて減衰する性質を利用しています。
    工場の厚さ計には放射線(軟X線)の照射器と検出器が付いており、ラップの厚みをくまなくチェックしています。この技術はラップのみならず、紙や部品として使われる鉄板、さらにはチューインガムの厚さを測定する際にも用いられています。

    さらに薄く

    ところで先日、ラップの1000分の1の厚さの絆創膏が開発されたとのニュースがありました。厚さなんと75nm。
    手術の際に傷ついた血管を素早く修復することが期待されています。この極端に薄い絆創膏が量産体制になった場合にも、放射線が使われるかもしれませんね。

  • 芽キャベツはキャベツの幼い頃?

    芽キャベツをご存知でしょうか?名前からご想像がつくかもしれませんが、普通のキャベツが非常に小さくなったような見た目をしています。では若い頃のキャベツを収穫しているのかと言うと、そうではありません。芽キャベツは、普通のキャベツとは全く別の野菜です。

    インパクト抜群、芽キャベツの姿

    普通のキャベツと個々の見た目を比べると、大きさが違うだけ、という印象です。ところが、収穫される前の姿が全く異なります。普通のキャベツが土の上に1つずつ出来ている姿は、お馴染みですね。それに対して芽キャベツはと言いますと、地上50センチ〜1メートルほどの高さの茎の側面に、ピンポン球ほどの大きさの実を50〜60個ほど作ります。この見た目のインパクトは絶大です。初めて見た方には、最初何の作物なのか分からないかも知れません。
    __.JPG
    こちらは収穫後の写真です。この茎に芽キャベツが50個もびっしりと付いている姿、ご想像できますでしょうか。気になった方は、ぜひインターネットなどで調べてみて下さい。その圧倒的な存在感に驚かれることうけ合いです。

    ミニサイズでも、普通のキャベツの3倍

    芽キャベツはその小さな見た目とは裏腹に、栄養がとても豊富です。その中でも特筆すべきはビタミンC。なんとビタミンCの含有量が普通のキャベツの3倍もあります。さらに、ビタミン豊富で有名なレモンと比べても、1.5倍も多くなっています。かなりの違いがありますね。この他にもカリウムや鉄分、マグネシウムなど、様々な栄養を小さな体にぎゅっと凝縮させているのが、この芽キャベツの凄いところです。

    芽キャベツのにがさを生かす方法

    このように芽キャベツは、名前こそ「キャベツ」が付いているものの、普通のキャベツとは別物です。したがって味も、よく食べるいつものキャベツとは異なり、生で食べるには少々苦くなっています。この独特の味を生かすには、シチューやカレー、スープに入れてみて下さい。こうすることで、ちょうど良いほろ苦さを味わうことができます。特に切ったりせずそのまま使えるので、見た目もコロコロとしてかわいらしいです。食卓に添えれば、不思議と楽しい気分にさせてくれる、チャーミングな野菜です。